「理科の教育」に対する友人のコメントと代表のコメント

友人が以下のようなコメントをくれました。
現在の教育に欠けている、「みずから考える」を子供達に自然に導入される様子が生き生きと書かれていると思います。
学校教育の中にこのような取り組みをどう取り込んでいくか。現場の教員の多忙な業務、予算不足、硬直した教育行政などさまざまな困難が予想されますが、意欲も能力もある田中さん達のような退職した教員、研究者を有効に使うことを積極的に考えることもポイントではないかと思いました。

田中は以下のように考えます。
この団体は、意欲も能力もある、教育畑、技術畑、そして子どもの保護者として長く学校に関わってきた人たちの集まりです。
だからこそ多彩な能力を発揮できる。そのような団体を有効に使うことを積極的に考えることが重要であると思うのです。
私が一番問題に感じているのは教育行政に関してです。
人には得て不得てがあるし、好き嫌いだってある。どうしたって、取り組む姿に分野ごとの差が出易いと思います。小学校で、1人の先生がすべての教科を担当するということ自体無理があると私は感じます。
そのうえ、先生方には実験教材を考案する時間的余裕も資金も乏しい。国に資金が足りないのなら、我々のような団体を育成したら良いのではないでしょうか。我々なら理科の楽しさを活き活きと児童に伝えることができる。
私たちのような、自前で教材を作り学校を訪れて出前授業をするような団体が沢山出来てほしい。そんなことを願っています。

理科で遊ぼう会ことはじめ    -笑ころ10周年記念行事に寄せて-

笑ころ10周年の記念誌に投稿してもいいよとのお誘いをいただいて、意気揚々と理科で遊ぼう会と笑ころのかかわりを中心に書いてみましたが、あまりにも長すぎて、当然のことながら、却下の憂き目を見ました。短く詰めた文を投稿しましたが、オリジナル(と言っても第5版)を捨てるのも残念で、ここに載せてみました。何人読んでくださるかは不明ですが、感想など戴ければ、有難いことです。以下、幻の投稿文です。

理科であそぼう会は会員の大部分が笑ころ外の人達となり、今では、笑ころからはみ出ていますが、実は笑ころのサークルとして発足しました。それでも、現在、23名の正会員の内4名は笑ころに属していますし、10名ぐらいの方々に賛助或は協力会員として、助けていただいています。何か書いても良いと言っていただきましたので、感謝の気持ちを込めて、会を作ったころを思いだしながら、今後について書いてみようと思います。

<事始め> 2005年の春に、38年間過ごした教育と研究という職業から足を洗い、私も退職して10年が過ぎました。退職後、3年間は研究を続け、あとは若い人に任せて、自由の身となり、いよいよ退職前に考えていたことを実行に移す時が来ました。しかし、相模原の文化地図は全く分らなかったので、前から注目していた笑ころに参加することから始めました。ゆめさんの、児童対象のパソコン教室の記事も引力の一つでした。(女性にしては、チョットぶっきらぼうな言葉遣いで書いておられた(ゴメン!)のも面白いと思ったのでした。そう言えば、あの頃のゆめさん、今より迫力がありましたねー)私としては、まずはインターネットを通じた遊びの事始め、動画などの技術を橋本勉強会で教えてもらいました。これは後ほど随分役に立ちました。
 2008年4月に入会ですので、私の笑ころ歴は7年です。6月から2か月間、小学生と付き合う練習を兼ね、私が住むマンションの集会室で、住人の5,6年生3名と週一回の理科遊びをしました。ほぼ同時に、子どもたちが自分で実験し、考察する事を通して、理科の面白さを実感できるような事業をしたいと周囲に語り始めました。笑ころではサカイさん、tattersさんやnobさん達に、更に海老名に住む若い時からの友人(金子さん)に、富士見小学校の元校長で、理科教育に熱心な矢野先生をネットで見つけて、いきなり電話してお目にかかって話をしたり、金子氏が紹介してくれた小学校の先生(甲斐田先生)とも出会いました。サカイさん肝いりで、ナチュラルに飛び込んで演説もしましたっけ。tattersさんの勧めで、おもちゃの病院が市と協働事業を提案するプレゼンを手伝って、結局おもちゃドクターの会に参加したのも良い仲間を得るきっかけとなりました。
9月に「子どもたちと理科で遊ぼう」を立ち上げるぞと、長文を笑ころMLに投稿しました。共鳴、応援のメールの数々、とても有難かったです。ほぼ同時に、同じマンションの低学年の子ども達も理科遊びをしてほしいと云って来たので、金子さんと低学年向けのプログラムを作って11月末まで遊びをしました。
年が明けて、すぐ古淵でOFF会、笑ころ外3名、笑ころのメンバー約10名の賑やかな集まりでした。丁度その頃、甲斐田先生から、お勤めの大野台小学校で、何か授業をしてくれないかと提案があり、90名強の児童を対象とする授業(2月末)を作らねばなりません。金子さん、知り合った鈴木さん、tattersさんの協力、ゆめさんの応援もあって、児童一人ひとりの手作りモーターのキットが出来、2月24日の授業に臨みました。児童は随分感激したようで、新鮮な驚きを感想文に寄せてくれました。我々も返事を書きました。
(http://rikaterakoya.web.fc2.com/ohnodai_elm/from_pupils.pdf)と
(http://rikaterakoya.web.fc2.com/ohnodai_elm/to_pupils.pdf)です。
反省会を通して、解決すべき問題点も浮き彫りになりました。この経験は私たちの原点ともいうべき貴重な経験で、背中を押してくれるものでした。殆ど実績のない我々を受け入れるには勇気を要した筈です。甲斐田先生(今年、新宿小学校を最後に退職)、当時の大野台小の木下校長(今年、新磯小学校校長を最後に退職)には深く敬意を抱くものです。

<理科で遊ぼう会発足と活動>年度が明けて、2009年度、本格的に取り組むことにして、新たに会則を持つ「理科で遊ぼう会」を設立しました。市に協働事業を提案する、或は助成を受けるには会則を持つ必要がありました。会の命名は遊び心(工夫の心)が大事だという考えに基づいています。そして、市との協働事業を立ち上げることに全力を傾けました。有難いことに、2010年度から3年間、市(学校教育課と子ども施設課)との協働事業が決まりました。
講座は、私が住む町の町内会、公民館2か所、3か所の子どもセンター、中学校1校などでモーター、バルサ紙飛行機、そして糸電話など笑ころのメンバーが指導でも活躍しました。その中で、特に関連深いのは、7月23日、笑ころのメンバーと宮上小の有志児童を対象としたモーター作り実験会、翌年3月29日には笑ころの指とま、「モーターを作ろう;シニアと子どものモーター作成教室」を水爺さんほか多くの方の支援で実施しました。モーターが出来て回った時の一瞬の驚きと喜びの表情は老いも若きも一緒だなーと感じました。
2010年度から協働事業が始まり、2012年度まで会の活動は着実に発展しました。詳細の紹介は省きます。もしよかったら、http://wiki.livedoor.jp/ldtankt/d/ をご覧いただけると有難いです。そして、この事業の前半に児童からもらった沢山の手紙から抜粋して、QQさん、ゆめさん、ジーコさんが協力して冊子を作ってくださり、PRに大いに役立ちました。
この期間で、笑ころ関連の講座は、2011年6月5日に大野南公民館で、3-5年生の女子児童8人を集めて、魚肉ソーセージの試作実験会でした。QQさんが沢山の児童を連れて、笑ころの仲間と共に参加されました。笑ころメンバーも面白がって作っていたのが印象的でした。その後は、笑ころと理科で遊ぼう会の協働講座は開かれていません。
市が資金的に支えてくれた協働事業が終わり、相模原市と市民協働の市民ファンド「ゆめの芽」に応募、2013年度から3年間の支援を受けることが決まりました。今年度が最終年度です。事業の発展の様子は水爺さんが作って下さったホームページ( http://tanuq.m37.coreserver.jp/wp35/ )に詳しく載っていますのでご覧いただけると嬉しいです。2014年度の一年間に私たちが対応した児童は約1400名に達しました。過去最高です。すべての支出は358000円、児童一人当たりに換算すると約256円でした。手の込んだ教材を用意する手間をいとわない人々の強力な寄与が無ければ出来ないことでした。今この数字を書き込みながら、会員への深い感謝の念を抱かずにはおれません。来年度は又新たな支援機関を探さなければなりません。今年度は新たな正念場を迎えることになりました。

手探りで開始して、ほぼ7年、振り返ってみると、直接或は間接に、関わる密度の差はあれ、多くの笑ころの皆さんに支えられていたなと感じます。教材のための材料集め(愁月さん、Rokuさんにもらった細い電線、QQさんはじめ多くの方が集めて下さった紙芯、モーターの箱用の材料の数々、ペットボトル等々)、そして温かい声援も力になりました。taroさん作成のexclを利用した会計帳簿は年度末の決算の纏めに素晴らしい力を発揮します。今はyoshiさんが引き継いでくれています。全くの雑文の中で恐縮ですが、これら多くの支援に深く感謝する次第です。
この事業は児童の学校の成績を上げることに目的があるのではなく、少しでも多くの児童が自分で考え、自分で動いて何かをなそうとする人に育つことを狙っています。人の創造への意欲は実体験が無いと湧いて来にくいだろう、実体験を通して得たものがいつか彼らの背中を押すであろうと云う期待があります。高等教育でも実体験はとても大切ですが、小さい時に新鮮な体験をした印象は大人になるまで残っていてくれると信じています。自分から動くことの楽しさを知った子は、たとえ理科の方に進まなくても、他の分野で能動的に動く喜びを見出してくれるのではないかと(甘い?)夢を見ています。畑を耕して、肥やしになる。そんな気分です。そしてそんな、将来に繋がる夢を見ながら、ころりと逝けたら幸せだろうなと思います。
キーボードから手を放すことにします。駄文を読んでいただき有難う御座いました。
2015年4月28-30日 権兵衛記す。

新着情報!

アサイド

★★★ 今年度の参加児童数の推移を来年度に向けて予測を立てるうえでも重要と思い参加児童数の推移をグラフにしました。コロナ禍の影響を脱却して復活しました。

~~~~~~~~~~~~~~ ♦ ♦ ♦ ~~~~~~~~~~~~~~~
★★★ 内郷小より出前授業のお礼の寄せ書きがとどきました。一部を紹介いたします。

~~~~~~~~~~~~~~ ♦ ♦ ♦ ~~~~~~~~~~~~~~~
★★★本日の作業会 2023.3.15
今年度の締め、モーター部品、部材の数の確認、来年度にむけての運営体制の説明、新入会員さんの紹介、それから皆さん普段細かい作業を自宅でやっていますが、その一部電極線作成の様子をみせてもらいました。こちらをクリックして動画をご覧ください。
~~~~~~~~~~~~~~~ ♦ ♦ ♦ ~~~~~~~~~~~~~~~

★★★相模原市環境経済局ゼロカーボン推進課の企画「未来へスイッチ 脱炭素 EXPO」が相模湖プレジャーフォレスト協力のもとに 2 月 11 日に実施されました。当会では緑を増やす種モデル作りの理科遊びをおこないました。こちらをクリックして、その様子をご覧ください。
~~~~~~~~~~~~~~~ ♦ ♦ ♦ ~~~~~~~~~~~~~~~
★★★ 本日の作業会 2023.1.18
令和5年、初めての作業会です。各部品を眺めながら・・・工夫と努力の結晶だねぇ~などと会員の声♪ モーター部品を部品箱に詰めて、作業後に当該学校に持ち込みます。

★★★ 本日の作業会 2022.12.19
令和4年(2022)最後の作業会でした。会員Tsさん紹介のSさんを交えて、主な議題は年明け後のモーター授業の進め方について、そして会員Iさんの町田市での活動についてお話を伺いました。


~~~~~~~~~~~~~~~ ♦ ♦ ♦ ~~~~~~~~~~~~~~
★★ 作業会・二極モーター部品の作成現場です。モーター授業の参加児童の皆さんが見てくれると嬉しいです。会員が治具を工夫して皆さんの手元に安全に届くようにと作業をしています。こちらをクリックして下さいね。2022.10.6
~~~~~~~~~~~~ ♦ ♦ ♦ ~~~~~~~~~~~~
★★!! アトリエ・アルケミストでの講座でイワシの煮干しの内臓を取り出し、乳鉢ですりつぶして顕微鏡で観察しました。1人の児童がプラスチック片らしきものを発見しました。10件の観察のうちの1件ですがプラスチック片らしき物体が観察されました。写真100倍の観察;写真下部の中頃の黒い塊は内臓の一部、その中にプラスチック片らしきものが見える。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★★ 本日の作業会 2022.9.19
***さらに分かりやすく! 視覚に訴えるエナメル線の巻き方。会員さんが作ってきました。子ども達、どうしても巻き方を間違えてモーターが回らない!という子が授業の度にいます。これでより分かりやすくなりました。こちらをクリックして下さいね
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
***夏休み♪親子で作ろう! ゴム動力ヘリコプターを飛ばそう@サン・エールさがみはら 2022.8.20 <感想>ここをクリックしてね!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★★★ なかざわ夢くらぶひまわり広場で紙飛行機を飛ばそう!  ★★★ここをクリックまたはタップして申し込みも可能です。
緑区中沢にあるなかざわ夢くらぶに当会が協力して、なかざわ夢くらぶのひまわり広場でバルサ紙飛行機I型機を作製して飛ばす会が7月30日に実施されます。タウンニュース緑区版に載りました。

★★★ 日本宇宙少年団(YAC)相模原分団の理科実験教室・ビタミンCたっぷりなものは?@環境情報センター(2022.6.12)後の子どもたちの感想文と写真をいただきました。下の写真をクリックしてご覧下さい。
★★★ 「理科で遊ぼう会」13年間を振り返って@ボーノユニコムプラザ 2022.6.16
参加者が10代から70代までと幅広い聴衆の中で、活動記録写真、二極モーター回転原理説明用和田モデルなどを紹介しながら理科で遊ぼう会代表が相模大野ユニコムプラザにて講演を行いました。終了後は興味を持った参加者に囲まれ、なかなか会場を後に出来ないような状態でした。公開講座担当者より報告書が届きました。こちらをクリックして是非ご高覧下さい。

★★★ 本日の作業会とニュース 2022.6.2 クリック下さい。
本日は沢山の参加者・16名の参加があり、新会員さんへアトリエアルケミストの講座内容、ビタミンC講座の説明などと、コア用感熱チューブ切り出し、ビニール袋のネジ等の充てん作業を行いました。

また榎本会員が緑区のタウンニュース「人物風土記」に紹介され理科で遊ぼう会出版の本も読者プレゼントとしてとりあげられました。こちらをクリックしてご覧くださいご覧ください

♦♦♦ タウンニュースより。

★★★ 本日の作業会 2022.5.16
しばらくぶりに作業会に出席しました。新会員さん5人が加わり黙々と作業している姿にとても嬉しくなりました。(広報担当)

★★★ 南フランス・コート・ダジュール日本語補習校のブログで理科で遊ぼう会(ゴム動力ヘリコプター)の紹介があります。こちらをクリックしてお訪ねください。


★★★ 真っ青な海辺で知られるコート・ダジュールにある、コート・ダジュール日本語補習校で理科で遊ぼう会が実施されています。右の写真をクリックしてみてください。
★★★ 下記の「子どもと大人のサイエンス」の紹介ビデオをアップしました。(2022年4月23日)
★★★ 下記の「子どもと大人のサイエンス」は令和4年度のAmazon PODの個人出版大賞「ネクパブPODアワード2022」の審査員特別賞を受賞しました!(2022年3月23日)
★★★ 下記の「子どもと大人のサイエンス」のKindle版 (電子書籍)が発行されました(アマゾン 2022年2月6日)
★★★ アマゾンからオンデマンド出版されました。以下の表紙写真をクリックして下さい。

★★ 本日の作業会 2021.12.1 本日の作業は以下の4点でした。コロナでお休みだった授業が再開されることになりましたが、会員の参加が少し厳しい状態で皆さんのやりくりが少々たいへんです。会員さんが増えてくれると嬉しいのですが。。。

  • 小山小モーターの箱詰め
  • ネジ袋詰め
  • 固定子盤、軸受穴開け
  • 教材本の最終確認

★★ SDGs、何かと気になるプラスチック問題、ある小学校での出前授業で取り上げてみました。90分を8分ほどに短縮された動画ですがこちらをクリックしてご覧下さい
♦♦♦【お知らせ】♦♦♦ 4月7日に「理科de遊ぼう」<実験・工作資料集:備忘録版>完成をお知らせしましたが、この度私どもと同じような活動をしている方、或いは、活動を準備しておられる方に役に立つかもしれないと考え、入手希望の方、先着10名の方に無料で差し上げることにしました。詳細はこちらをクリックして下さい。

★★ 本日の作業会 2021.11.15



★★ 本日の作業会 2021.11.3@中央公民館

本日は今後の小学校行事予定、教材本の進捗状況、モーターの部品作製(基板の穴あけ、エナメル線の巻き付け、ブラシの作製)など全員で手際よく進めました。終了後にチューブプレーンの風洞実験を行いました。 その様子(クリック)です。

★★ サポセン(相模原市市民活動サポートセンター)のパネル展です。2021.11.3@イオンモール


★★ 作業会 2021.10.18


★★ 本日の作業会 2021.10.6




★★ 理科の会の教材・ゴム動力ヘリコプターを使った会員手作りのゴムヘリで動くおもちゃの車です。100均で買った車だそうです。

★★ 理科で遊ぼう会の備忘録版を会員に配布。また、お世話になった皆さま、相模原市内の図書館、町田市立図書館に寄贈いたしました。以下の礼状をいただきました。

★★ オーサーズカフェ@ユニコムプラザさがみはら 2021.4.24
 田中代表による市民・大学交流会オーサーズカフェが開催されました。相模原にはコロナまん延防止法、間もなく東京などに緊急事態宣言などが出されるなどの状況から参加人数は少なく、残念ではありましたが、熱心な参加者が終了後に実験教材に興味を持ち、しばらく、その説明などで時間が少々オーバーしました。

 

★★ 本日の作業会 2021.4.7 理科で遊ぼう会<実験・工作資料集:備忘録版>完成
会員の工夫がいっぱい詰まった工作資料集・備忘録版が完成しました。日本の子ども達の未来のために同様な活動をしている方々にも手にしていただき、お役に立つことがあると嬉しいとの会員の声が聞こえてきました。